「回復の糸口は何か、私はどこで立ち往生しているか」 池田モース優美
こちらの資料は、「A support group for people healing from spiritual abuse/霊的虐待からの回復を支援するグループ」内で使用された資料です。
発表日:2022年10月
発表者:池田モース優美
「回復の糸口は何か、私はどこで立ち往生しているか」
あなたにとって、回復の糸口とは何だと思いますか?
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3.
立ち往生しているところ
回復の途上で、あなたの現在の課題はなにか。
1.
2.
3.
主は何と仰っているのか?どのように答えを出せばよいのか。
まとめ作成者:池田モース優美
10月、Hearts Set Freeの2回めのミーティングが開催されました。参加者は、前回と同じように日本とアメリカから6名が集まりました。池田モース優美(私)が「回復の糸口は何か、私はどこで立ち往生しているか」について、自分自身の経験を話しました。
私の発表の要約は次の通りです。私は自分自身が救われ、献身し、働いていた教団がありました。所属していた期間は10年以上になります。神学校を卒業し、教会で働くようになると、教会内の活動や牧師との関わりの中で精神的、霊的に苦しんでいる、という人たちからの相談を受けるようになりました。それは後に霊的虐待、カルト化教会という問題として、私自身の大きな問題意識になりました。
問題を解決したいと道を模索していましたが、ある教会への転任をきっかけに、私は教団を辞めることを決心しました。その教会での経験は、霊的に精神的に大きな混乱をもたらし、教会を去ったあとも回復に数年かかりました。今もまだ、回復の過程にあると感じています。
回復の過程として次のようなことが役に立ちました。
1. 霊的虐待について見識のある人からカウンセリングを受けた
霊的虐待についての知識を持っている人から、助けを受けることによって、回復の大きなきっかけになりました。
2. 新しい環境での仲間たち
新しい環境で、新しい友人たちが出来、とても大切にしてもらい、少しずつ自信を回復することが出来ました。
3. 神学の立て直し
自分自身の価値観や、神、教会についての理解を再点検する必要がありました。私が学んだ大きな教訓は、「教団は神ではない」ということ。神の位置に、神ではないものを置くところから、間違いが始まりました。
後半は現在もが回復の過程として取り組んでいることについて証ししました。
引っかかっているところ
霊的虐待から立ち直ってきた時に、相変わらず自分自身が、周りから異常である、ということや、私が経験したことは、私の勘違い、オーバーリアクションだ、と言われることがありました。
- 自分の経験が無かったもののように扱われる
- 自分が証言していることが、嘘であるようなことを言われる
- 自分が相変わらず攻撃的で否定的な態度を取っている人のように思う、言われる
自分自身が取り組んでいる途中で答えがあるわけではないけれども、今自分がいるところを理解することが回復につながる鍵ではないか、と証ししました。
発表後、参加者からの感想や質問がありました。回復にどれくらいの期間がかかったのか、またそれぞれ、自分自身はどの段階にいるのか、どのようなことが回復の手がかりになるのか、などを話し合いました。